先週配信したアンガーマネジメントメールマガジンの記事を再配信します。
(2023年11月30日配信分)
今日のテーマ
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要注意な成功体験とタイパ重視(2)
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さて、今週は先週に引き続き
怒りの成功体験について。
先週は強く怒って上手くいくと
それが成功体験となり繰り返されてしまいますよ、
というお話でしたが、
今日はさらにもう一歩考えてみます。
この、強く怒るという行為。
実は2パターンあるんじゃないかな?
と思っています。
ひとつ目は怒りが抑えられなくて
つい感情的に強く怒ってしまうパターン。
そして、ふたつ目は
<わざと>強く怒るパターン。
ひとつ目の方は
強く怒りすぎて後悔してしまう、
そんな怒りになりやすいですね。
アンガーマネジメント的にはまず理性が働き始めるまで
6秒やり過ごして欲しい怒りです。
ふたつ目は<わざと>強く怒るという
選択をしている確認犯。笑
成功体験から強く怒るのも
このタイプと言えるでしょう。
そして、実はこのタイプに中には
成功体験と合わせてもうひとつ、
強く怒る動機があったりします。
それは、
/
タイパ(タイムパフォーマンス)
がいい!
\
ということ。
これ、子育て中の方から
何度となく聞いたんです。
怖い顔して怒ると
子どもが怖がっていうこと聞くんですよね、
って。
そうなんですよ。
子どもの世話に家事、仕事もして、
いつも時間に追われているお母さんたちにとって
怒鳴る(強く怒る)というのは
まさにタイパ(時間と労力の効率)がいい
便利な方法なんですよね♪
だから教育上良くないと思いつつも
ついやっちゃう(・∀・)
これね、確かに短期的には
メリットがあるように見えるかもしれません。
でもね、長期的に見た時
子どもと信頼関係を築けない
子どもが自己主張しなくなる
子どもの考える力が育たない
子どもが自発的に行動しなくなる
などなど、
子どもの自立の機会を奪い
親への依存や孤立感を高めてしまうことに
繋がる可能性も否定できません。
そう考えると、これって
コスパ悪くありません??
タイパを重視した結果
全体としてのコスパが悪くなる。
強く怒ることには
こんなマイナス面もありそうです。
そして、こうやって怒られてきた子の中には
同じことを繰り返す子も出てきます。
まさに怒りの連鎖ですよね。
今回は子育てを例に考えてみましたが
きっと職場も同じ。
職場の場合はさらにパワハラ問題にも繋がるので、
デメリットが大きくなりますね。
長期的視点に立った時、
強く怒ることのメリットはどうやらなさそうです。
強く怒って一利なし。
<つい>でも<わざと>でも
感情的に強く怒りそうになった時。
一瞬立ちどまって6秒やり過ごすと共に
デメリットがあることを思い出してくださいね(*^^*)
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